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新しくなったクワトロが左右輪のトルクを自在に振り分ける! アウディ S3がマイナーチェンジを実施

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新しくなったクワトロが左右輪のトルクを自在に振り分ける! アウディ S3がマイナーチェンジを実施

 この記事をまとめると

◾️アウディS3にマイナーチェンジが行われた

アウディのスポーツカーを徹底解説! 特徴やライバル車、中古車価格も

◾️出力と駆動系の大幅アップデートし、フロントサスペンションのセッティング変更した

◾️よりフラットでワイド感を強調するデザインとしている

 アウディS3がマイナーチェンジを実施

 アウディのCセグメント、A3のスポーツモデルにして、程よいパワーとスポーティさがウリのS3。そんな同車はこのたびマイナーチェンジを行い、その商品力を大きく向上させた。今回はそのマイナーチェンジでの変更点を紹介する。

 まずはデザインから見ていこう。エクステリアでは、アウディの象徴であるシングルフレームグリルをフレームレスにして採用。そして形状をよりフラットでワイドなものにした。そのなかにL字型のメッキパーツによる柄をグリル中央に配置し、ボリュームを強調している。バンパー両端には大きく開いたエアダクトが配置され、それらを繋ぐようにフロントスポイラーがあることで、フロントマスクの視覚的な厚みを抑えている。

 グリルの形状変更にあわせて、ヘッドライトもフラットな形状となり、フロントフェイスのワイド感を演出している。ライトハウジング上端のデイライトのデザインは、最大4種類から選択できるようになった。

 リヤバンパーにはブラックのリヤエプロンが備わり、そこにもフロントグリルと同様のL字型の模様がされている。また、RSモデルにならって反射板を垂直形状に変更し、よりスポーティな外観になった。そんなエプロンから顔をのぞかせる4本出しマフラーが、そのスポーティネスをさらに強調している。加えてこのデザインを包むカラーとして、新たにマット仕上げのデイトナグレーが追加された。そんなアウディS3に組み合わせるホイールは18インチが標準装着となっているものの、オプションで19インチのホイールも選択可能となっている

 インテリアはダークカラーをベースにシルバーのさりげないアクセントがあしらわれ、落ち着いた印象だ。そんななかでも、ブラックのルーフライニング、ステンレススチールのペダル、Sのロゴをあしらったアルミニウムのドアシル、アルミニウム調のインテリアトリムが、スポーティなキャラクターを強調している。

 Dシェイプのステアリングホイールには、マルチファンクションボタンと、クロームメッキが施された新しいパドルスイッチが装備された。シートはヘッドレスト一体型のもので、サイドサポートも十分に与えられ、コーナリング時に横方向のサポートしてくれる。内装表皮はDinamica(ダイナミカ)マイクロファイバーと新しいテクニカルテクスチャードファブリックも選ぶことができる。

 今回のマイナーチェンジにて、最高出力と最大トルクが向上している点も見逃せない。その値は333馬力、420Nmもの値を誇り、変更前と比較して出力は23馬力、20Nmもの向上を果たした。その結果、0~100キロ加速は4.7秒に短縮。最高速度は電子リミッターによって250キロで制限される。また、これだけでなく、エンジンとトランスミッションもよりスポーティーな制御が行われるようになった。さらには、フロントブレーキも強化され、ディスクは4ミリほど厚くなり、キャリパーも2ピストン化され制動力が強化された。

 RS3譲りの「トルクスプリッター」搭載でクワトロが進化

 今回のマイナーチェンジで、RS3に搭載されていた「トルクスプリッター」が搭載された。これはリヤのディファレンシャルの左右の出力軸の部分に多板クラッチを配置することで、左右輪に伝えるトルクを自在に分配するシステムだ。これによって運転状況とドライブモードに応じて車両の挙動を大幅に変えることができる。

 よりクルマを曲げる方向にもっていきたいとき、トルクスプリッターは外輪に多くトルクを流す。しかし万が一クルマがスピンモードに突入した場合には、内輪にトルクを多く伝え挙動を安定させることができるのだ。これにより、旋回性能と安定性という相反する要素を同時に持ち合わせることに成功した。

 また、アウディドライブセレクトと呼ばれるドライブモード選択システムに、モデルチェンジ前からあったオート、コンフォート、ダイナミック、インディビジュアル、エフィシェンシーの5つに加えて、ダイナミックプラスモードをが加えられた。これを選択すると、トルクスプリッターによるトルク配分調整によって、オーバーステア傾向のコーナリングが味わえる。

 このモードではこのほかにも、エンジンのアイドリング回転数が200rpm増加して1300rpmとすることで、加速性能を高める制御が入る。これ以外でもスロットルレスポンスと変速レスポンスが向上するほか、トランスミッションも高い回転数を維持するような変速制御を行う。

 こうした最新装備で安全マージンを増したS3には、フロントを強める方向のセッティングが施された。フロントのネガティブキャンバー角は増し、ロアアームブッシュが固められ、よりクイックなハンドリングと高いフロントグリップを得た。

 今回のマイナーチェンジを経て、スポーツモデルとしての素養を大きく高めたS3。昨今競争が激しい2リッターCセグメントスポーツモデルのなかで、S3はその立ち位置をさらに確固たるものとした。

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みんなのコメント

5件
  • あいたろしょたろパパ
    先代後期S3乗ってたけどバランスがちょうど良いクルマでした。そのあとRS3に乗り換えたら自分には過剰でした。
  • U1EE
    左右トルク配分のコントロールをリアで行うのは正しい。
    とあるスーパースポーツはフロントで左右トルク配分やって、最後までソフト改良してもモノに成らず。失敗作だった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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